たけのこの食べ過ぎは身体に悪い?食べ過ぎの影響や適切な量について管理栄養士が解説

シャキシャキとして風味豊かなたけのこ。旬の時期は食べる機会が増えますが、たけのこの食べ過ぎは身体に良くないのでしょうか?今回はたけのこの食べ過ぎによる影響や、適切な量について管理栄養士が解説します。

目次

たけのこの食べ過ぎによる影響

たけのこは少々食べ過ぎても心配ありませんが、極端にたくさん食べたり、食べ過ぎが毎日のように続いたりすると身体に影響が起きる可能性も考えられます。

どのような影響が考えられるか、詳しくお伝えします。

▼意外と知らない!たけのこ基礎知識
たけのこには食物繊維が多く含まれ、野菜の中ではカリウムや亜鉛などの栄養素が多いとされます。
気になるカロリーや糖質についても管理栄養士が詳しく解説します。

【管理栄養士が解説】たけのこのカロリー・糖質量は?料理別のカロリーも紹介

たけのこはカロリーが低いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?また、たけのこを調理したとき、作るメニューによってカロリーはどのくらい高くなってしまうのでしょうか。この記事ではたけのこのカロリー、糖質の量と、たけのこを使った料理のカロリーを管理栄養士が解説します。

便秘や下痢などの便通トラブル

食物繊維は適量であればお通じを良くしてくれますが、摂りすぎにより下痢を引き起こしたり、反対に便秘の原因となったりすることがあります。

胃の痛みや吐き気などの胃症状

たけのこは繊維が多く消化の負担になりやすいこと、また胃にたくさん食べ物が入ることで消化不良を起こし、胃の痛みや吐き気などの症状を起こすことがあります。

栄養バランスが偏る

たけのこばかり食べてほかの野菜が不足すると、摂取する栄養素が偏ることが考えられます。また食物繊維の摂りすぎにより、ほかの栄養素の吸収を妨げることもあります。

じんましんやかゆみを引き起こすことがある

たけのこにはヒスタミンという物質が含まれ、かゆみやじんましんなどの症状を引き起こすことがあります。普段は問題なくても、たくさん食べたり、体調が悪かったりするとこれらの症状が出ることがあります。

※参照:一般社団法人日本アレルギー学会 アレルギーポータル「「仮性アレルゲン」とはなんですか。」

▼たけのこを食べてかゆみが出たらアレルギー?
かゆみやじんましんはアレルギー症状のひとつですが、たけのこの場合は仮性アレルゲン(薬理活性物質)の可能性も。
気になるたけのこのアレルギーについて、管理栄養士が詳しく解説します。

【管理栄養士が解説】たけのこでアレルギー症状は出るの?アクの影響との見分け方とは?

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たけのこはどのくらいの量だと食べ過ぎ?

どのくらい食べると食べ過ぎになるか、量をはっきりと示すのは難しいのですが、しいて言えば550g(たけのこ約3本分)は「極端な食べ過ぎ」と言えます。

これは、たけのこ550gには18.2gの食物繊維が含まれ、成人の1日の食物繊維目標量をほぼ摂ってしまう計算になるからです。ほかの野菜や果物、米などから食物繊維を摂ることを考えると、たけのこ550gは明らかに食べ過ぎと言って良いでしょう。

ただし、この量はあくまでひとつの目安です。これより少ない量(たとえばたけのこ1~2本分)でも続けて食べると、食生活の内容や体調によっては身体に影響を与えてしまうこともあります。極端な食べ過ぎは控え、適量に近い量を楽しむようにしましょう。

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

たけのこの適切な量とは

たけのこの適切な量に決まりはありませんが、毎日続けて食べるなら70g程度(小鉢1皿分)を目安にすると良いでしょう。たくさん食べたい場合は、1日230g程度(たけのこ約1本分)を上限とするのがひとつの目安になります。

これはバランスの良い食事を示す「食事バランスガイド」と、野菜摂取量の目標量が定められている「健康日本21」の数値を参考にしています。

もちろんこちらも目安の量ですので、体調を考慮しながら自身にあった量を食べるようにしましょう。

※参照:農林水産省 厚生労働省「食事バランスガイド」の適量と料理区分厚生労働省「健康日本21(栄養・食生活)」

たけのこだけでなくほかの野菜も取り入れよう

たけのこは旬の時期は食べ過ぎが続くかもしれませんが、極端な量でなければ心配は少ないでしょう。ほかの野菜も取り入れながら、バランスの良い食事を心がけましょう。

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