一人暮らしの食費平均はいくら?収入別で目指す金額と節約のコツを解説<自炊レシピ付き>

一人暮らし世帯の平均的な食費について徹底解説します。
総務省データを基に独自のユーザーデータと比較した年収別の説明や、プロの節約アドバイザーによる節約のコツや簡単な自炊レシピも紹介。物価高を乗り切るかしこい家計管理を始めましょう。

目次

一人暮らし(単身世帯)の食費平均は「月39,069円」

総務省データによると、一人暮らし1世帯あたりの1ヶ月の食費平均は「39,069円」です。
人気の家計簿アプリ「Zaim(ザイム)※」に記録された購買データによると、一人暮らし1世帯あたりの1ヶ月の食費平均は「30,234円」となっています。

一人暮らしの1ヶ月の食費平均はおおよそ3万円台を目安にすると良いことがわかるでしょう。

参照:
年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出
|総務省統計局
Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの一人暮らしの年間食費(月平均)

(※)「Zaim(ザイム)」とは、「株式会社くふう AI スタジオ」が運営する家計簿アプリ。年間総額1兆円を超えるリアルな購買データを保有しています

総務省データとZaimユーザー「一人暮らしの食費平均」の違いの理由は?

前述の通り、総務省とZaimユーザーの「一人暮らしの食費平均」に関するデータを比較すると次の差異が出ていることが分かります。

●総務省 :39,069円
●Zaimユーザー :30,234円

総務省データに対し、Zaimユーザーのデータはマイナス8,835円となっていました。

Zaimのデータは家計簿をつけて家計管理を積極的に行なっている人たちのデータでもあるため、しっかり家計管理をすることで、食費をおさえることができることがわかります。

参照:
年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの一人暮らしの年間食費(月平均)より

【総務省データ】年収別でみる「一人暮らしの食費平均」とは?

また、年収別で見た場合、一人暮らしの食費平均はいったいどのようになっているのでしょうか?
まず、総務省データより「年収別の一人暮らし世帯平均食費」をみていきます。

参照:年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

一人暮らしの食費平均は上記のようになっています。
年収に比例して、食費も少しずつ高くなっていますね。
全体平均で、おおよそ収入の18.7%を食費が占めていることがわかります。

【人気家計簿アプリ「Zaim」データ】年収別でみる「一人暮らしの食費平均」とは?

引用:https://zaim.net/

次に、家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」データより「年収別の一人暮らし世帯平均食費」をみていきます。

参照:Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの一人暮らしの年間食費(月平均)

Zaimデータでも、先述の総務省データと同様に、年収に比例して少しずつ食費が高くなっています。
全体平均で、おおよそ収入の14.7%を食費が占めていることがわかります。

【結論】一人暮らしの月間食費平均は収入の15%を目安にしよう!

上記の数値から、一人暮らしの1ヶ月の食費平均は、収入の15%程度以内を目安にやりくりするとよさそうです。

費(月)の目安 = 月収(手取り収入)× 0.15

ぜひ自分の収入と照らし合わせて、理想的な食費を確認してみてください。

一人暮らしの食費を節約するコツ【節約アドバイザー監修】

自身の食費の目安がわかったら次は予算内におさめる工夫が大切です。
そこで、節約アドバイザーの和田さんに「一人暮らしの食費を節約するコツ」について教えてもらいました!

■節約アドバイザー・和田由貴さん

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。

●和田さんが考える節約の意義って?

「節約は目的ではなく、”使う目的あっての節約”になります。お金を生きた使い方をするために、無駄な部分を削ぎ落とすのが節約です。」

「自分の食費がどれぐらいかかっているのか、食費にお金がかかりすぎていないのかを知ることは重要です。食費だけでなく、それ以外もどれぐらい使っているのか、自身のお金の使い方を知ることで、生活、そして自身の人生においての大切なことは何かを見直すきっかけにもなるでしょう。」

無理せず節約するコツ7選

一人暮らしは、二人暮らしや三人暮らしと比較すると、生活費の中で「食費」が多くを占めがちです。
そのため、かしこく食費をやりくりすれば、生活費そのものをうまく節約できる可能性があります。

ただし一人暮らしは「自炊」をきちんとしようと思うと、かなり大変。
一人分を用意するのも、難しいですよね。
なので、きちんとした料理を作ろうと思わなくてOKです。

そこで、一人暮らしの自炊においては「ちょい足し」がおすすめ。
例えば市販のパスタソースに、冷凍野菜やカット野菜をレンジで加熱して加えてみましょう。
野菜もしっかり摂れて、満足感もアップするはず!
そんなふうに冷凍食品やカット食品を上手に活用すると、自炊がもっと楽にできるでしょう。

その上で意識したい「一人暮らしの食費を節約する上で重要なコツ7選」は、次の通りです。

  • 食費の予算は3:1を意識しよう!
  • 「食品ロス」は食費節約の大敵!冷蔵庫の"小さな箱"で防ごう!
  • 献立は"逆引き"で考えよう!
  • 食材や調味料などは、使う分だけ買おう!
  • 買い物では「野菜」は最後に選ぼう!
  • 冷凍食品やお惣菜も活用しよう!
  • 面倒でもお米だけは炊いておこう!

これらのコツを順番に解説します!

食費の予算は3:1を意識しよう!

食費の予算における枠づくりが重要です。

特におすすめなのが、食費の予算を「3:1」に分けることがポイントです。

例えば、3万円なら22,500円と7,500円に分けます。
22,500円は日々の買い物に使うお金、7,500円は米や調味料など定期的に買う重いものに使うお金、という風にわけておくと良いでしょう。

また、そういった重いものはネットスーパーを活用すると◎。
ネットスーパーを利用することで、別枠になって管理しやすくなります。
こうすることによって、予算崩れを防ぎやすくなります。

「食品ロス」は食費節約の大敵!冷蔵庫の"小さな箱"で防ごう!

節約の大敵は「食品ロス」。食材をしっかりと使い切ることで、「無駄買い」を防ぐことにつながります。

食材をしっかりと使い切るためには、冷蔵室や野菜室に「小さな箱」を作るのがおすすめです!

調理した際、切った玉ねぎ、きゅうり、ちくわやハムなど、ちょっと食材が残ってしまった...ということがありますよね。
そこで、「ちょこっと残った食材」を冷蔵室や野菜室の小さい箱に入れておくと、ロスを防ぐことができます!

買い物に行く前にその箱を見ることで、レシピを考えるきっかけにもなりますよ。
「小さな箱」をチェックしてから買い物に行くことで、食材の二重買いを防ぐことにもつながりますね。

献立は"逆引き"で考えよう!

何か料理を作ろう!と思ったときに、「家にあるもので何が作れるのか考える」ことが大切です。

たしかに、今日何作ろう...ではなく、在庫ありき、つまり「逆引き」でレシピを考えると、食材をうまく使い切ることができそうですね!

食材や調味料などは、使う分だけ買おう!

食材や調味料などは、本当に使う分だけ買うのがおすすめです。

例えば、一人暮らしの場合、キャベツ一玉を買って、使いきれず捨ててしまった...という経験はありませんか?

ちょっと割高でも、カット野菜やハーフサイズの野菜を買うのがおすすめです!
調味料も使い切れずに捨ててしまうということを防ぐために、小さいものの方がよいでしょう。

買い物では「野菜」は最後に選ぼう!

スーパーは入り口に野菜、奥に肉や魚売り場があるケースが多いですよね。

そうすると、旬や特売品の野菜に注目してしまいがちではありませんか?

まず、肉や魚などのメイン食材を決めて、それに合わせた野菜を買うために野菜売り場に戻ると、無駄買いを防ぐことができますよ。

冷凍食品やお惣菜も活用しよう!

一人暮らしであれば、使いきれない場合があるので、野菜や揚げ物は冷凍食品を活用するのもおすすめです。

作るよりも安く済む可能性があるので、お惣菜もうまく活用すると良いですよ。

特にスーパーなどのタイムセールはさらに割引されていたりするので、うまく活用すると食費節約にグッと効きます。

面倒でもお米だけは炊いておこう!

料理が面倒で、外食ばかりでお金がかかってしまっているという方は、お米だけはまとめて炊いて冷凍保存しておくことがおすすめです。

お米があれば、調理不要な納豆や豆腐、買ってきたお惣菜などでリーズナブルに一食を済ますことができますよ。

一人暮らしにおすすめ!1人分150円以下で作れる節約レシピ3選

一人暮らしにおける食費の節約は、生活費そのものの節約にも大きく貢献することが分かりますね。
そこで、より食費節約を実現するためのリーズナブルなレシピを、「トクバイ節約レシピ」から厳選しました!
ぜひチェックしてみてくださいね。

1.鶏むねで!ヘルシーやみつきチキン(1人分91円)

鶏むねで!ヘルシーやみつきチキン

調理時間10分

<材料> 鶏むね肉、塩・こしょう、薄力粉、○ケチャップ、○マヨネーズ、○砂糖、○にんにくチューブ、サラダ油、リーフレタス(あれば)

(1人分)91

レシピを見る

鶏むねを使ったお手軽レシピです。味付けにはケチャップ、マヨネーズ、砂糖などを使って食べやすくてやみつきになる美味しさです!

2.豚ニラもやしのスタミナ炒め(1人分123円)

豚ニラもやしのスタミナ炒め

調理時間10分

<材料> 豚こま切れ肉、もやし、にら、○しょうゆ、○酒、○にんにくチューブ、○片栗粉、●鶏ガラスープの素、●しょうゆ、●砂糖、●こしょう、サラダ油

(1人分)123

レシピを見る

豚こま、もやし、にらを使って食べ応え抜群!ただ炒めるだけなので、調理も簡単です!

3.豆腐南蛮(1人分84円)

豆腐南蛮

調理時間15分

<材料> 木綿豆腐、ゆで卵、小ねぎ(あれば)、塩・こしょう、薄力粉、○しょうゆ、○みりん、○酢、○砂糖、○赤唐辛子(輪切り)、●マヨネーズ、●レモン汁、●塩・こしょう、サラダ油

(1人分)84

レシピを見る

豆腐を使った南蛮です!タルタルソースをかけて、食べ応えもばっちり◎。

一人暮らしの食費を節約するなら家計管理が最初の第一歩

節約アドバイザーの和田由貴さんに「一人暮らしの食費を節約するコツ」についてうかががいました。

一人暮らしの食費節約において和田さんは、「食費節約のため自炊をするモチベーションが維持できる工夫をしよう」と言います。
「完璧にやろうとすると挫折します。米だけ炊く、冷凍食材を駆使する、レンチンだけで調理するなど、適当な自炊で十分です」とのこと。
その上で、生活費の中でも比較的膨らみがちな食費を節約するためには、正しい家計管理を行うことが第一歩です。

総務省データの結果からみた食費平均よりも、しっかり家計管理をしているZaimユーザーの食費平均の方が少額だったことからも、家計管理をすることで食費を抑えることができると言えるでしょう。

和田さんによると、節約は「お金の使い方のメリハリ」であると同時に「生活のメリハリ」でもあるとのこと。
節約が得意な人は家が綺麗だったり、生活にメリハリがある傾向にあるとのことです。
食費を節約して生活にメリハリを生み、充実した毎日を送るために家計管理をしっかりと行うようにしましょう。

家計管理に興味を持った方は、ぜひ先述の家計管理アプリ「Zaim(ザイム)」を利用してみて下さいね。

●Zaim(ザイム)って?

引用:https://zaim.net/

Zaim は「毎日のお金も、一生のお金も、あなたらしく改善。」をテーマに、日々の家計簿から生涯に渡る家計の見直しまで、一人ひとりの人生とお金に寄り添う家計簿サービスです。
スマートフォンアプリはもちろんのこと、Webからも利用ができ様々なデバイス環境で家計簿を記録できます。

▶︎Zaimアプリのダウンロードはこちら>>
▶︎Zaim公式サイトはこちら>>

監修 和田由貴さん

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。
公式サイト

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